教師の日常

日々の出来事の記録です。主に仕事、子供、病気のこと。

後ろ姿

生まれた時からそうだが、

「もも」と「ゆず」の写真をよく撮っている。

成長の記録というか、その瞬間の切り抜きというか、

記録に残しておくようにしている。

 

スマホが傍にあるせいか、その場で撮ることが多い。

そして2人とも、そのことに慣れているせいか、

カメラを向ければ自然とポーズをとる。

最近では、変な恰好ばかりしてお笑いに走っている。

日頃お笑い番組ばかり見る僕の影響だろう。

 

座布団の上でぎくしゃく動きながら、

泣いている赤ん坊の姿があるかと思えば、

三輪車に乗ってご満悦の顔もあるし、

お菓子を食べて、顔中チョコ塗れの写真もあるし、

遊び疲れて、乳母車で熟睡している姿もある。

 

どの姿も、写真を見て、

あぁ、これは何歳だな、どこで撮ったなと分かる。

 

たくさんの写真の中に、

たまに後ろ姿を撮っていることがある。

 

リュックを抱えてテクテク歩いている姿。

よちよち一人で歩いて、鳩を追っかけている姿。

初めてのランドセルを背負って帰る姿。

なぜか2人で、夕日に向かって走っていく姿。

 

なんでだろう、すごく後ろ姿ばかり写してしまう。

あれなのかな。

だんだん成長していく2人を見ていることへの、

深層心理的?な?分からないけど、

撮った写真を振り返ると、なぜか後ろ姿が多い。

 

初めて自転車に乗れるようになった動画も、

後ろから追っかけているから、

必然的に後ろ姿になっている。

だんだんと成長して、僕から離れていく様子を、

客観的に見ているってことで間違いないのかな、と思うし、

(心理学に詳しい方は教えてください)

自分からどんどん離れていくことに、僕が慣れるために、

記録に残して耐性を付けているのか。

 

なんにせよ、後ろ姿写真は切ない感じがして、

見ていてもちょっと寂しくなる。(自分で撮っているのに)

でも、その一人で歩いていく姿を見るにつけ、

「成長してきたなぁ」と実感もするから、

寂しいだけの感情でもない。

 

親が本当に子供を育てられるのは20年位で、

子供たちはあっという間に、自分の世界に羽ばたいていってしまうから、

その間だけでも、しっかりと成長を見届けてあげたいと思う。