散々、報道などで言及されているので、
ご存じの方も多いのでしょうけど、
教師の夏休みは、7月21日から8月31日までではありません。
「先生って、子供が来ない夏休みは、全部休みなんでしょ?うらやましい」と
どこの星の話をしているんだろう、と思うことを平気で言われました。
数年前までは。
最近はご存じの方が増えてきたので、そんなことは言われなくなったけど。
まずもって、学校に子供がいないから、
授業がないだけであり、確かに仕事の半分はないから、
いつもより楽なのは認めます。
でも、基本的に学校には来ているし、
やることはいろいろあるわけです。
例えば、「夏休み水泳教室」の類い。
基本、泳げない児童が対象で来たりします。
「夏休み補習教室」の類い。
1学期や前学年の復習のために、教師に呼ばれてくる子がいます。
「個人面談」の類い。
学期中に時間を設定すると授業が潰れるので、
夏休み中に行う学校が増えています。
「会議・研修会」の類い。
2,3学期の学校運営のこと、1学期の反省を会議したり、
授業の教え方や最新の教育動向を学ぶための研修会に出かけたりします。
「片付け」の類い。
学校のいらない備品や今後使う予定の物を、片付けたり入れ替えたりします。
VHSデッキなんて誰が使うんだと思いながら、捨てました。
「準備」の類い。
2,3学期の運動会や図画工作の展覧会などの企画案を作ったり、
授業の準備をしたり、社会科見学とかの下見に行ったり。
長い休みだからできることもあります。
実際に教員の夏休みは、「夏休」の5日間だけ。
それに土日を合わせれば、最大9連休。さらに、
年次有給休暇という時間休を組み合わせて、
長く休む人は休みます。
でも、そんな人はごく一握りで、
ほとんどの教師は9連休+数日、というところで、
学校に出てきます。
中にはその5日間が取れないといって、
(副校長や初任者の先生方)
休みに設定しているのに、出勤して、
終業前に帰る、という無駄な使い方をしている人もいます。
大学3年生から教員採用試験を受けられるとか、
奨学金を返却しなくていいとか、
担任には特別給を付けるとか、
そういうことじゃない、抜本的な改革をしてほしいなと、
いつも思うところです。
一番は、学校でやることを、国にはもっと精選してほしいですね。
「あれもこれも学校任せ」じゃなくて。