前回
さて、今度は「もも」の場合である。
友達がお泊りにやってくるのだ。
何しろ、妹がお泊りに行った夜は一人寂しく寝ていた人である。
倍掛けで騒がしくなることが予想される。
こちらはさすがにお姉さんなので、
友達同士の約束が先にあり、親が後からやり取りするパターン。
あとは何をするかであり、どんな食事を提供するかである。
まあ、さすがに、お姉さんなので、
情報もいろいろ分かりやすく流れ出てくる。
「あのね、△△ちゃんは、カレーが好きだよ」
「あと、あんまりごはんはいっぱい食べないかも」
「チョコレートが好き」
「ゲームが好きなんだよね。swi○tchだとスプ○ラとか」
なるほど、よく分かった。
そうなると、献立も必然的に夕飯はカレーになるだろう。
チョコレートが好きなら、チョコタルトも作れるぞ。
お父さんは、少し、はりきり出した。
(やる気が6上がった)
家の中を片付けだした。
(綺麗さが8上がった)
買い出しに行った。
(財布が1265円軽くなった)
午後2時ごろに来るということで、そこに合わせて、
様々なことが進んでいく。
部屋が片付き、買い出しが終わり、
「もも」の身の回りがきれいになり、
「ゆず」が踊り出した。(テンションが30上がった)
その後、お友達が来てからは、
どっちの友達か分からないぐらい、
3人でゴチャゴチャ遊んでいた。
その隙にチョコタルトを作り、
おやつで提供したり、
「お父さんも遊ぼう」とお友達から誘われ、
カードゲームで楽しんだりと、親目線で楽しんでしまった。
カレーも妻が材料を切り、
私が炒め、ルーを沈めて、仕上げを担当した。
なんだかんだいって、自分も張り切っていることが分かる。
まあ、サービス精神が旺盛なんですね。
お風呂や寝る場所でも一悶着あったが、
それはそれで楽しそうであり、「もも」とお友達は、
夜中までコソコソ喋っていたようだ。
翌朝、朝もバラバラ起きてきたが、
何となく寂し気な感じであり、
朝食後、お友達が帰った後には、ものすごい静けさと、
まさに「祭りのあと」という感覚が残っていた。
子供たちも虚脱感があったが、私も疲れてしまった。
もっとも、「もも」はそのすぐ後に、
「遊んでくるね」とさっさと公園に行ってしまった。
まあ、ご近所だから、そりゃそうだなと思いつつ、
楽しそうで良かったなと思う。
こういう行事も、たまにはいいなと、
親として楽しませてもらった。