先日の休み前に髪を切った。
僕の髪の毛はかたいので、
あんまり伸ばしていると、あちこちに伸びてしまう。
それこそ自由気ままな髪質なのだ。
で、短くしてもらってスッキリして、
顔の毛や眉、耳の毛なども剃ってもらい、
顔がツルツルになった。
若返ったかのようだった。
実際僕は最近、年齢より若く見られるようになった。
昔は年齢以上に見られることが多く、
23歳で教員になったときは、
よく周りの人に、もう30代?と聞かれるぐらいの顔だったのだが、
やがて顔が年相応になり、
そして年齢が顔を追い抜いて行ったみたいで、(顔を追い抜く?)
いつの間にか、若々しい顔になっていたのだ。
ま、それはそれとして。
髪を切ったのが金曜の夜だったのだが、
土曜に耳石が動いたらしく、一日めまいがひどくて、
日曜も月曜も治まらず、そのまま火曜日まで休んでしまった。
水曜日にようやく動けるようになったが、
時間を間違えて、ギリギリの時間に学校に着いた。
入口は子供たちでごった返していたのだが、
正門を入る前に、登校中の子たちに見つかり、
「あぁ、先生、髪切った!」と、
新種のポケモンを見つけたかの如く騒がれる。
そのあとは噂を聞きつけガヤガヤ寄って来られて、
「はいはい、ありがとね。はいはい、切ったよ」
なんて、生返事をしながら進んでいくのだが、
どうにも絡まれてしまい、結局職員室にたどり着いたのが、
定刻3秒前だった。(危ない)
その後も、休んでたこともあって、
会う子会う子が、
「久しぶり」「具合大丈夫?」「髪切ったの?」「似合うね」
などと、すれ違いざまに行ってきたり、
わざわざ言いに来たり、もてはやしてくれて、
嬉しくなったわけですよ。
「自分、この学校で人気あるのか?」と、
変な錯覚に陥りかけたけど、
物珍しいものを見て騒いでるだけだから、と、
ちゃんと冷静になってしまう自分は、
昔みたいに浮かれることなく、
それなりに年相応の考え方ができるようになったなと、
老いを実感しているのです。
見た目に反して、中身は冷静だけど、
やっぱり年とっても、周りに気にかけてもらえるのは、
嬉しいものです。