教師の日常

日々の出来事の記録です。主に仕事、子供、病気のこと。

始まっちゃうよ

おそらく全国の学校の先生が、

次の一週間以内には2学期開始をしているはず。

北海道や一部地域はもう始まっているとも聞く。

 

この時期、憂鬱になっているのは、

学校に行きたくない子供だけでなく、教師も同じだと思う。

 

夏休みが長すぎて、なかなか原状復帰できない人もいるだろう。

以前も書いたが、教員の夏休みは土日合わせても実質9日間程度だが、

子供が来ない分、普段以上に気を抜いて過ごしているはずだ。

だって、いつも張りつめているもん。子供がいたら、気が抜けないもん。

旅行だ、グルメだ、昼寝だと、普段できないことを散々やり倒して、

さぁ、来週からいつもの生活に戻れと言われても、

なかなか社会生活に適合できないこともあるだろう。

 

まあ、だいたい前日出勤ということで、

始業式の始まる前は、全員が集まって、

会議、会議、会議、お昼、会議、会議、防犯訓練、授業準備みたいな、

無理やり仕事に戻す荒療治の予定をこなしつつ、

「あぁ、俺たちの仕事はこんな感じだったなぁ」と、

自分の身体と心を取り戻すような一日があることで、

新学期がスタートするわけである。

子供たちも始業式の日から、あれやこれやあって、

だんだんと日常を取り戻していくのである。

 

何気なく書いたが、

授業準備自体は、本当に最後の時間までできないほど、

会議がタイトに組まれている。

職員会議を減らそう、勤務時間を守ろう、なるべく決まったことをやろう、

変な掛け声のもとに全てが進んでいくため、

それ変じゃない?と思うことも、「変じゃない!」と、

強引に決められてしまい、一般教員が首を突っ込む間もなく、

決められたことが粛々と進行していくような会議である。

 

本当に思うのは、前にも書いたけど、

学校はやることが多すぎるんです。

だから、それを精選して、きちんと勤務時間内に終わるように組み替えれば、

(前提は「時間内に終わる」こと、これ大事)

無理に掛け声掛けなくても、会議もできるし、意見も言い合えるし、

職場が風通し良くなると思う。

だいたいどこの学校行っても思うのは、

意見を言うと、終わらないから早くして、みたいになっちゃうんです。

・・・まぁ、これは別にまた書きます。

 

話を戻すと、社会復帰訓練を1日で終わらして、

一気に学校は新学期に突入して、

新学期を過ごす中で自分を取り戻していくというわけなのです。

ですから、来週から再来週にかけては、

大人も子供も、ある意味では調整期間だと思うと、

多少寝坊したり、遅刻したり、宿題忘れたりしても、

「まぁ、そういう時期だよね」とおおらかに許せると思いますよ。

 

教員が遅刻してたら、それはそれで面白いんだけどね。

 

それから、全国には学校に行きたくない教員もいると思う。

1学期に学級崩壊していたり、自分の限界がきていたり、

職場で意地悪されてたり、いろんな理由があると思う。

そんな場合は、教師だって休んでもいい。

子供だって図書館だ、青少年の家だ、逃げ場所を用意されている2学期始め。

教員だって逃げてもいいと思う。

 

もちろん、社会的に正しい逃げ方はしてほしい。

いきなり黙ってフェードアウトするんじゃなくて、

休暇を取るとか、病休を取るとか、その辺りは人それぞれだけど、

周りが「しょうがないな」と思えるように休むのは、

決して「悪い逃げ方」ではない、自分を守るためだと、

僕は思います。

 

無理して、自分を責めたり、壊したりしないように、

適切に自分を守ってください。経験者は思います。