教師の日常

日々の出来事の記録です。主に仕事、子供、病気のこと。

入院までの経緯

入院数日目の朝6時前。看護師さんも夜勤終わり間近で眠い中。

私の血管が細くて見つからず、針を刺しても採血できなくて、場所を変えて3回針を刺される。

申し訳ない、けど痛い…。

後でアザだらけになるんだろうな。

そう思いながら、とりあえず「痛い」と文句だけは言う。

 

この採血の結果次第では輸血される。

血を抜いたのに入れる。

血液の循環。

何だか手間を掛けているだけな気がして、いつも変な気になる。

 

そもそも何でこんなことしてるのかというと、20年前に発症した病気のせいだ。

この病について、漫才師「ナイツ」のように「やほー」で初めて調べた私は、こんな激しい治療をするのかと、心がぷるぷる震えて眠れなくなり、次の日は寝不足で教壇に立ち、体育もやったので、おかげでその夜は熟睡できた。

 

事の起こりは職場の健診で、血液の数値が低すぎると言われたのがきっかけ。町の内科医に行ったら大学病院を紹介され、そこで採血され、骨髄の組織を引き抜かれ(麻酔されるけど、結構痛い)、病名が発覚するまで2年も掛かった。

そこから20年も経つわけで。人生の半分以上お付き合いしている病。

 

それでも20年大事にならなかったのに、最近、血液の値が健康な人の半分以下になり、輸血を何回も繰り返すうちに、

「何回も輸血しに来やがって、めんどくせぇ、もう入院して、治療しちまえ」

と半ばヤケになった主治医に宣われて、

「してやるよ!」と喧嘩腰で受け入れた次第である(超意訳)。

 

気が付けば入院してしばらく経過したわけだが、震えるような治療を控えている今は、浮世の楽しみをし尽くすように、院内のコンビニでスイーツを買い食いし、雑誌を買い、休日に人のいない外来受付の廊下を徘徊し、勝手に掲示物を貼り替え、警備員さんに見つかって「何でもねぇよ、見んなよー」と不良中学生の如き態度をとる(半分くらい妄想)。

 

今までこの病で、いろいろ不条理なことを経験したが、とにかく今は治ってほしいと強く願う。

そして今夜もぷるぷる震えて、治療開始を待つ。