今から数年前のお正月のこと。
高熱がいきなり出て、寒気がひどくて、吐き気がして、
肩が重くて、まあ、普通に考えたら風邪かインフルエンザかな、という。
よくあるような熱を出して。
家族に心配されつつ、
とりあえず布団で寝て、
まだ「もも」が2歳ぐらいで、「ゆず」は生まれてなくて。
教育委員会から学校に戻ってきたばかりの僕は、
久々の担任を満喫しつつ、
学校の様々な軋轢(主に校長との)にイライラしていて、
それでも学校では精一杯明るくしていたけど、
なんか空々しくて、クラスも空回りしていた、そんな時期。
まあ、一晩寝れば治るかな、ぐらいに考えていたのに、
全然すっきりしなくて、毎日熱を測っていたけど、
38度台が平熱かなと思うぐらい、いつも同じ体温。
熱さましを飲むと一時的に下がるけど、
薬効が切れた頃にまたぶり返す感じ。
そのうち1週間過ぎて、
もう明日始業式じゃん、と思ったけど、
思っても熱が下がらない。そのうち苛ついてくる。
なんなんだよ。
なんでこんな時に熱なんか出すんだよ。
身体はダメージを受け、心に自分でダメージを与える。
もう完全に悪循環な状態で。
そして始業式の日38度越えのまま、職場に向かう。
会いたくもない校長の指図のもと、始業式の進行をして、
全校児童に生活指導の偉そうな話をして。
でも自分でも何を言っているのか、
立っているのかふらついているのか、
何をしているのかよく分からないまま、
ヘロヘロになって過ごした始業式。
そのあとは半休を取って帰って、やっぱり布団で寝てしまう。
「もも」は、早く帰ってきたことを喜んでいたんだけど、
パパが遊んでくれないですぐ寝ちゃったから、ちょっと寂しそうで。
それでも心配していたから、僕の周りを離れないで、
気付いたらそこで昼寝してて、
でも自分は限界で、相手をしてあげられなくて。
なんだかすごくそれが悲しく。
もう二度と高熱なんか出したくないし、
子供に迷惑かけたくないなと思って。
まあ、実際は2週間38度のままで、医者も診断ができなくて、
(そこから病院不信が始まったのですが)
すっきり治ることもなく、いつの間にか下がっていたっていう。
その年の夏ごろに、また同じような熱を出して1週間寝込んだので、
あんまり思いは通じなかったなぁ、と。
でも、その夏の発熱の時に、
病院に行って、「今から帰るよ」と奥さんに電話したら、
「もも」が出て、「早くぅ~」と泣きながら電話に出たのが、
印象的で「また寂しがらせちゃったなぁ」と反省の生きない状態が。
数年経って、めまいだ、入院だ、といろいろ迷惑を掛けてるので、
「もも」には常に心配されてることは、今も変わらない。
そんなわけで、今年の目標は「健康」と、シンプルなわけです。