めまいがひどくて、鬱になった過去をもつ私ですが、
元々は神経性のめまいという診断を耳鼻科で出され、
(その耳鼻科も、めまい平衡学会のお偉い先生が院長)
「え?じゃあ、どうしたらいいんですか?」
「うーん、どこでもいいんだけど、神経性のめまいということを伝えれば、どこの心療内科でも精神科でも大丈夫だと思うよ」
「はぁ。(思う?)」
というやり取りがあって、近所の心療内科を訪れたのが診断のきっかけでした。
まあ、確かに気質的に、もともとがうつ病傾向だったので、
そういうのも原因かもなぁ、と薄ぼんやりと思いつつ、
待合室で待ちました。
ちなみに新規患者ということで、予約したら、
「2週間後に来てください」と平気で宣われました。
これ、急患だったら、大丈夫なのかしら、と思いつつ、
2週間後の指定時間に訪れました。
その間もめまいでフラフラです。
しかも、病院についてから、2時間以上待ちました。
たいして大きくない、町の心療内科です。
診察はじっくり30分以上掛かりました。
丁寧です。確かに丁寧に聞き取りをされました。
家族関係から、仕事関係、最近の発症歴や病気の経過など。
これ以上ないくらい事細かに分析されていきました。
結果「うつ病」と診断。
そのうえで、「私はめまいの止め方は分からない」とあっさり言いました。
この時点で、黄色信号だったのですが、
もうここまで来て引き返せません。
もらった薬は3種類で、さらに睡眠薬を出されました。
初日。
睡眠薬を飲んで寝ましたが、途中で覚醒したにもかかわらず、
身体が起きないという不思議な状態になりつつ、
翌朝を迎えました。久々によく眠れたせいか、めまい感が減っています。
「お?これは!」と少し期待しました。
次の日。
同じように薬を飲んで寝ましたが、昨日ほど熟睡できず、
かといって、めまい感は減ってもおらず、ちょっと心配になりました。
次の診察日までは、ほぼこんな状態でした。
診察日。
薬を増量することになりました。もう名前も覚えていない抗うつ薬です。
薬を飲み、日常を過ごし、睡眠薬を飲んで寝ました。
翌朝、起き上がった途端、ものすごい吐き気とめまいで、起きられませんでした。
薬を変えてから3日ぐらい同じことが続いたので、
「これは薬のせいだな」と思い、飲むのを止めました。
吐き気はなくなりましたが、めまい感は強まったままです。
次の診察日。
一人で外出できないほど衰弱し、めまい感が強くて歩けないので、
妻に付き添ってもらい、心療内科へ。
あらましを伝えた後に医者が言った一言。
「その薬じゃなくて、もう一つの薬を飲まないようにすればよかったのに」
「だから、めまいは無理だよ」
妻も諦めたらしく、次はもう少し大きい病院に行こうということで、
新しい病院へ乗り込んでいきましたが、結局薬を飲むことに強い抵抗ができた私は、
その後、薬が合わないことで苦労し続けることになりました。
身体のことだから、難しいのでしょうが、
やはり合う、合わないはあるので、迂闊に薬を飲むのも考え物です。
ちなみに、次のもう少し大きい病院でもダメだった私は、
その次の入院した病院で、どうにか薬が合い、めまい感を克服し、
(よい耳鼻科医に会ったのが大きいです)
うつ病を脱しました。
今思えば、あぁ、こういうのも「薬害」なのかな、と思うところです。